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2021   "n"spluggers

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Harvest "ハーヴェスト"  150mm  ~220mm

誰もが気づいていながら誰も手を出さなかった ” 境界 ” で猛威を奮った、S字スイムをしないビッグベイト。

ミノーアクションにローリングとウォブリングがあるように、

リトリーブするとアクションしてしまう・・・・のではなく

ゆったりとローリングアクションで静かに魚の視界を横切り、使い手の意思をうけてアクションし、テールで水を叩く。

​リリースとほぼ同時に実績を叩き出したビッグベイト。

既成概念に汚されている人ほどこのプラグを否定したがるのもうなづけます。

大手メーカーがこの種のプラグを発売したとしてもそれを宣伝するプロアングラーが苦労するでしょうからw

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Graveminnow
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Grave Minnow ”グレイブ” ミノー 70mm~140mm

ハンドメイドプラグの製作における基礎の基礎とも言えるミノープラグ、

それは好みのボディフォルムを形成することから始まり、途方もない時間と経験を用いて

道具としての本質を求めて様々な考え方が存在します。

ウェイトバランスだけでなくボディの浮力配置、ただの趣味で彫っているかのようなフェイス周りも

すべてが統合して最高の道具をめざして今の姿に落ち着いています。

荒々しい使い方をするユーザーを卑下するのではなく必要に応じてリップの下から貫通ワイヤーを通す

ショートロックリップはプラグの本質というよりは作り手の礼儀です。

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Gravepencil
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GravePencil "グレイブ"ペンシルタイプ 90mm~150mm

ミノーと同じ名を冠するグレイブペンシル。

単にウェイトによる飛距離や動きの良さを謳うだけならこれほど自由で簡単に製作できるハンドメイドプラグはないでしょう。

問題は釣れる道具としての機能。

キャスト時にプラグはどんな姿勢で、どんなタイミングでボディがロールして空気に乗るのか?

航空機の翼断面のように揚力を発生させて空を切って飛ぶ姿は”爽快”そのもの。

使い手のキャスト技術の高さ、思案の上で成り立ったタックルの答えさえも伝えてくれます。

シンプルな円筒形のプラグが工業製品的に名品であるなら、

そこを超えてこそのハンドメイド。

決して楽ではない釣行に、ひとときの安らぎをも与えてくれるペンシルベイト

​作り続けていた者でないと到達できない聖域が間違いなく存在します。

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Vrizz
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Vrizz "ブリッツ" 75mm~ 派生種あり

無意味にスプラッシュを放つのでなく、最も効果的に水に響く”チャギング音”を

容易にフィールドに放つことができる”チャギングポッパー”

"n"sPluggers  の前身である WATERBLOOD 時代から作り続けている歴史あるプラグです。

時代やVrizzユーザーさんの要望とともに大型ビッグポッパーになったりして度々オークションにも登場させたりしていました。

着水から緩やかに広がる多毛フェザーはスレッドを巻くときに角度がつくように2度巻きしているのがポイント。

身近な野池から大きなフィールドに至るまで、このプラグの派生種は数えたらキリがありません。

純粋に水に浮かぶ異物が水面を荒らすプラグなのだ。という考えに至ったユーザーさんにとっては、

バリエーションを揃えたくなる気持ちも理解できます。

派生種名称、Vrizz”F” ”Naga”Vrizz Spoil"Naga" Light"Naga" (全てエラブタに刻印済み)

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explorer
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Explorer "エクスプローラ" 140mm~

​”開拓者”という名前をもつこのプラグ。 ジョイントプラグの流行に乗ったビッグベイトと思われがちですが、

第一号機からなる数体は300mmを超えるジャイアントベイトだったんです。

そこからフォルムの見直し、ジョイント部のクリアランス設定、

ウッドテールからクリアテール、ボラの稚魚である”イナッコ”や泳ぎの上手いオイカワ、

細身のベイトをモチーフに小さなビッグベイトとして恐ろしい数が工房からリリースされました。

​製作依頼にOKが出ていれば、オークションにも登場するのが"n"spluggers

要望は多岐に渡り、サイズはそのまままで太らせよう!ボリュームを持たせよう!カラーリングは?

                    (製作者もノリノリなんですけどw)

基本的な構造指針として ”この世界” に存在するエクスプローラは3タイプあり、

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ と銘打っています。

「ん?Ⅱは?」とよく言われますが、実はギャラリー内に画像が存在するんです。

熟成しているというよりは、まだ早い段階にあると思い、期を伺っています。(悪い顔w)

Explorerの製作数に見合う実績があるのはもちろん、このプラグ担当のテスターさんもいるくらいの

ある意味フラッグシップ的なハンドメイドプラグとなります。

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Explorer "Ⅰ"Fat type

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Explorer "Ⅲ"

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Seven
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Seven セヴン  ボディ全長130mm

シャッド?クランク?な形状のビッグベイト。

ハンドメイドプラグを製作する上でこういったラインアイの取り回しをすることに、

抵抗を覚えるビルダーは山ほどいると思います。

しかしその実態はプラグ前方にこれだけのリップ、ある意味”重量物”が存在することが

どれほど安定感を生むものなのか体感している方が少ないということ。

もちろん過去の製作にも存在するように小さなシャッドプラグも製作して評価を頂いていましたが、

このプラグの志すところは”見せて食わせる”、獲物、食性に見立てる消極的なアプローチではなく、

あくまで魚のテリトリー、場を荒らす”攻め”の釣り。

中層に漂うわけの分からない外敵?ではなく餌場をついばむ生意気な他の「魚」となります。

セヴンという名は言われ伝えられる7回裏の奇跡。 ラッキーセヴンにあやかっています。

もとは小型の”ゴン太ミノー”(笑)の名称でしたがそれを踏襲してこのボディとなっています。

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Beckt
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Beckt ”ベクト” 100mm、110mm

45度浮きのペンシルポッパープラグ。

スプラッシュやウォーキングを重要視するのが

昔からペンシルポッパー的なものに与えられる”売り”文句でしたが、

このプラグのもともとのコンセプトは水面にプラグの位置がわかりやすいように”水柱”をあげること。

皮肉なことに製作はウッド状態まで水柱をあげることに成功していて、

コーティングを重ねてボディ上下に空いたダクトの際に水の表面張力が働くようになると水柱はあまり・・・

ちくしょうとばかりにテストしている野池の反対岸までロングキャストw

なんとなくポッパー的な操作をしてみると「ポワッ」といい音。

「ん?」って感じでそのまま操作を繰り返して、ウェイト配置やら削りだすときに気にしていたことを思い出しつつ

このプラグが今まで操作したことのないプラグであることを確信した次第です。

ゴミかと疑った試作がトップウォータープラグの幅を広げてくれた感のある、

作り手のテーマのベクトルをぶった切ってくれたので(笑)この名前をつけています。

​ベクトはロッドやラインに好き嫌いがなく、超遠投できるため、ハイギアリール推奨です。

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ReBirth
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Re:Birth リ・バース 130mm~???

一般的にⅤ字ジョイントがあるなかで、水の抵抗をもろに受ける逆Ⅴ字ジョイント。

新しい?斬新? とんでもない。この種のプラグは10年以上前から存在します。

                       (ギャラリー~2014参照)

製作に有効なボルトイン接続をせずに全てが ”つながっている” 貫通式ジョイント。

それは過去のプラグや製作を踏襲するのではなく、ジョイントに角度を持たせて潜行能力を持たせるため。

加えて無駄にボディを打ちあって泳ぎの破綻を防ぐため。

全て画策どおりに進んだ珍しいプラグとも言えます。

超スローリトリーブではゆらゆらと。スピードリトリーブではバタバタと水中で騒がしいビッグベイト。

要はリトリーブだけでアクションが完結する事。意外と重要視されていないテーマでもあります。

ソルト系プラグともとられるこのリバースですが、トゥイッチ一発。

「ああぁ~ん?」と後ろから追ってくる魚を威嚇するような仕草をみせるのはちょっと笑えます。

バリエーションとしてはリアテールを取り払って3フックスタイルにまとめたRe:Bornというプラグも

​ワンメイクで存在します。

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Mink
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Mink "ミンク" 65mm~

御存知の方は少ないと思いますがこのプラグも "n"spluggers の前身である、

WATERBLOOD 時代から製作し続けているクランクベイトとなります。

姿こそ違いはあれどボディ構造は全く変更することなく

アメリカンクランクにあるような極端な前傾姿勢で泳がないようにしているため、

フックサイズやリップの大きさなどに細心の注意を払っていると言えるでしょう。

ここ数年の製作で弾丸超遠投キャストを可能にしたタイプに

ウッド繊維のボディ打撃音と金属音でフック自体の干渉音をかき消すほどの効果を持ち合わせるようになり、

​シャロークランクとしてのポジションを確立しているといえます。

野池のシャローエリアから広大なシャローフラット、そこに絡むブレイクまで。

”本気で製作”するというと語弊がありますが、

​時間をかけて熟成されたプラグのひとつと言えます。

​「誰よりも遠くへ」「誰よりも数多く」がフィールドでのアプローチ姿勢です。

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streamking
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StreamKing "ストリームキング" 45mm~50mm

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​様々なサイズのプラグを製作する事で見えてくるものがあります。

​ボディ強度や材質、フックの選定。想像を超える険しい山々の渓流にたどり着いた先で

信頼できる道具として成立するには、「誰かのファンだから」とか、「値段が高いから」だけでは

その場で怖気づいてキャストすることさえためらってしまう事もあります。

強く扱いすぎると折れてしまいそうな繊細なロッドティップでプラグの着水点を見定めて

流れに乗るラインと共にプラグをリトリーブ&トウィッチ。

渓流ではシーズンが限定されているため地域的な差もありますが、

美しい魚体に触れるために足を進めるのは間違いなく特別な時間です。

オーダーにバリエーションがある場合にオークションにも時々登場するストリームキングです。

小さけりゃいいってもんでもないんですよね。 

(たぶん1円サイズのプラグはギル釣りが大流行しない限りもう作らないでしょうw)

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L.L
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L.L Minnow  "エルエル" 100mm~120mm

リアルにフィールドでロッドを握っていれば細身のミノーに違和感を感じる事があります。

このまま続けていればいいのか? ワームに切り替えてボトムを攻めるか? それともビッグベイトに・・・

迷う事自体は釣りの楽しみであり、何をするのにも自己の選択が全てを左右します。

あきらかにビッグベイトやワームで攻め立てられているポイントで実直にプラグの”差”、”妙”を得た経験が、

製作者自身にもあります。

ここはウェーディングしてジグヘッドでしか釣れない、とかひどい場合はプラグは論外!とかw

別に極端な”あまのじゃく”な性格ではありませんが、

本当に今現在のタイミングで細身のミノーからワイドなボディを持つミノーにしても無駄なのか?

その逆もしかり。

長く製作しているローリングアクションを主体としたミノープラグです。

ちょっと大きなミノー程度に納まっていますが、

このプラグの元祖は腹側のボディがない背が湾曲したローリングミノープラグです。

そこに腹側に何を加えて使えるプラグになったのか?

ハンドメイドを始めたばかりの人には何言ってるのか分からないと思いますが、

Graveミノー と LLミノー は僅かな差があって、対極の立ち位置にあるミノーと言えます。

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アンカー 1
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B.B.G  ”バナナ・ボート・ガール” 85mm 

​【SecretPlug

このプラグについてはギャラリーリンクを

あえて貼っていません。

​ご了承下さい。

年に一度、彫刻の腕を磨くために 魚ではなく、

全く別の角度から切り口を入れたトップウォーターペンシルです。

”シリースタイル”と言えば型にはまっていい感じなのかもしれませんが、

「非効率」「愚か」という意味合いでは"n"spluggers全体がそれにあたりますのでw

シリースタイルのプラグを製作しているみなさんに失礼のないようガチでも使えるボディバランスを誇ります。

このプラグは異様に時間がかかるので普段から少しづつウッドブランク生成を行い、

数体夏場を迎える時期にリリースしています。

フィールドで魚がかかって「ぎゃぁぁぁ!!!」なんて、めちゃ楽しいですよね♪

​無論、製作する回数を重ねるたびに、どんどんレベルアップしてゆくのを見せるのがポリシーです。

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HorntedGuy
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HorntedGuy ”ホーンテッドガイ” 170mm~220mm 

太軸1ポイント3ボディジョイントのサーフェイスビッグベイト。

ラトルが必要ないくらいにガチャガチャとボディを打ち鳴らして泳ぐこのプラグボディは

正真正銘のバルサウッド製。その浮力とのせめぎ合いで

無理やりリップで沈められるフロントボディが暴れます。

 

海外からの問い合わせが最も多かったプラグで実際に海を渡って東西に広がったプラグです。​

さて。ここでハンドメイドビルダーの諸兄のみなさんにお聞きしたいのは、

ボディ内部に取り回したステンワイヤーのお話。

ホームセンターにいくと”柔らかめ”の軟質ステンワイヤーと

”バネ線”とも書かれる硬質ステンワイヤーがあります。

小さな渓流プラグにスレッドを巻いて極細の硬質ワイヤーが使われるのは

ハンドメイドルアーの教本にも載っていますが、

こうしたビッグベイトなどで軟質ワイヤーを使って大丈夫なのか?

硬質という言葉だけで「安心」を得てウッドボディ、

さらにはコーティングとの兼ね合いを考えていないと一体何が起きるのか?

想像したことあります?

ボルトオンジョイント、ヒートン、硬質ステンワイヤーなど

"n"spluggersでは経過観測も含めた実釣使用、フィールドテスト、オーナー様との

情報交換が身上ですので、この先使う事がないマテリアルとしています。

「形あるものは壊れる」ことには変わりありませんが、

    (コンクリートにぶち当てればなんでも壊れますw)

​そこも可能な限り突き詰めたいのです。

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Vilank"ヴィランク" 105mm

Virank

フラットサイドクランクと一言で言っても​掛かりの良いプラグと悪いプラグが存在します。

そんな様々な既製品の事情もふまえつつ製作したヴィランク。

名称はクランクとヒーロー映画にでてくる”敵”(ヴィラン)をかけてますね。

この手のボディでディープクランクにしようとするとリップではなくボディボリュームに問題が出てくるので

現状の形でサイズも固定しています。泳ぎにローリングが入るのと、

深い位置から浮上するときにヒラヒラと浮いてくる姿。

​シャローボトムや中層で縄張り争いをするフナやブルーギルが容易に想像できます。

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Screamer
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Screamer "スクリーマー" 110mm

2021年に製作した固体は以外にもこの一体となりますがどこのフィールドでもよく存在するブルーギルを模した

ジョイントベイトです。 フロントボディが空洞構造の木魚プラグですが身上はスローシンキング。

木魚ボディで当然のようにフローティング、サスペンド化させて使用されますが

ユーザーさんから”前あたり”の感触を頂いたプラグのひとつとなります。

静かにシェードをくぐってトゥイッチを入れるとヒラを打ったり、水面ではテールで水を攪拌。

​言葉を持たない魚が何かを感じて叫ぶとしたらこうでしょ!という「叫びをあげる者」です。

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Chammy ”チャミー”ボディ全長130mm

大柄なトップウォータープラグとして生成したボディは

魚の掛かりを意識した釣り友からユーザーさんまで

物議をかもし出しました。

しかしながら過去にこれ以上のファットクランクで

ユーザーさんに釣果をあげてもらっているこの工房では

何の不安もなく、リリース後に果報を待つつもりでした。

テールブレードにガチャ音、

無理やり水面に頭を突っ込んで泳ぐ様子は

​ポイントからどこまでアピールされるものかと・・・・

案の定このプラグを気に入ってくれたユーザーさんから

釣果報告を頂いて鼻高々w

型で数を形成する樹脂プラグとの決定的な差を生む事が

現実となったプラグです。

偏平した平たいボディでも、丸くボリュームのあるボディでも

必ずフックポイントが立つバランスが存在し、

プラスチック樹脂ではなく木製繊維が奏でる音。

その違いを理解してもらえると、

​釣行で唯一無二の武器になると公言できるプラグです。

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根がかりを起こすようなカバーやウィードラインに沿って

プリプリとこのプラグを通しつつ、

「くるだろ。くるだろ?」

頭で分かっていてもそれが現実になった瞬間は

​一気に心拍数が上がります♪

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 Chamm "チャム" 90mm

完全に調子に乗ってこんなかわいい子もいます。

製作者は全てのプラグに力を注いでいますが

このプラグに至ってはなんでも釣ってしまいそうなので

ビッグベイト嫌いな人やタックル制限のある方に

​お勧めしています。

​【SecretPlug

このプラグについてはギャラリーリンクを

あえて貼っていません。

​ご了承下さい。

Bianka
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Bianka "ビアンカ" 105mm

チャミーとそっくりでサイズ以外何が違うのか分からないかもしれませんが、

リップにラインアイを差し込んでいる”ショートロックリップ”の方式を取っていません。

順番的にはチャミーよりも前に製作されたウェイクベイトとなり、

製作者のガチタックルの中にも1体真っ白な固体が存在します。新しいチャミーではなく何故ビアンカなのか?

​普段から極太ラインタックルを持ち歩いている製作者がラインの比重を気にせず遠投しても、

トップウォータープラグとして機能してくれるからです。

サブサーフェイスも意識したチャミーだとフルパワータックルで遠投すると、

フロロラインなどの重いライン比重によって潜りが強くなるところ、

このビアンカは安定して”ちゃぷちゃぷ”しながら戻ってきてくれるのが良い所。

忘れられないのは遠投作戦で50UP2匹が同時に岸際足元までついてきてしまった事w

                    (まだまだ殺気だって釣りしてるのかなぁ~って反省・・・。)

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Warmonger
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WarMonger

ボディ全長 120mm

開発、試作当初はハードウッド、バルサウッド

2種の素材で製作されたウェイクベイト。

フロント、リア双方のボディ内にラトルを持ち、

フィールドテストを越えて実際に製作者が

ガチ釣行に持ち込んています。

テールにはスプリットリングで接続した

ワーム用のオフセットフックを装着し、

よほど強度のないワームでない限りは

好みのテールを装着することができます。

​というのも・・・・

ハンドメイドプラグを始めたばかりの頃は「参考になるだろ?」(あんまり・・・w)と

既製品のプラスチックプラグを持ってきてくれた釣り友達が、ある時期を境に、

「いらなくなったw」とワームばかり持ち込んでくるようになってしまい、

プラグ作ってる人間に渡すのか? じゃぁ、かわいそうなこいつらも”成仏させてやる!”という結果が

このウォーモンガーとなります。

今では「なんでテールを決め付けられなきゃならないの?」と突如エコ指向人間にw

一時期は無駄とも思われたジョイントの掘り込み部にウェイトを仕込んで

​デッドスロークランクとしても成立するように材質はハードウッドで構成しています。

​"n"spluggersから”ねずみプラグ”の選択肢が消えたかも・・・・。

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Dammed
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Dammed  ”ダムド” ボディ全長170mm~ジャイアントサイズ

長い年月を経て今の姿となったDammed​ですが、過去の製作にあった操作性や ”操る感覚” というものを変えず、

キャスト時に風に煽られる、釣行中に破損する、と捉えられたビッグベイトの弱点を

ひとつひとつ潰しながらようやく改めてリリースできました。

極まったエスケープスイムは単なるS字と表現するのは間違っているため、

言葉での表現はここでは控えておきたいと思います。

大型の固体には昔から空洞構造の木魚ボディを主に軽量化の目的で採用していましたが、

これが製作側にとっても様々な実験を繰り返す事ができたのが本当に幸いしました。

過去にもオークションや依頼製作で御購入頂いたみなさんに言っておきたいのは、

「古いDammedであっても、まだ現役で使って楽しんでます。」

これもそのうち、”黙ってられない釣果”があげられた時にどこかで公開したいと思います。^^ ​

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あとがき

2021年、"n"spluggersはDammedを筆頭に、"苦労してますよ”  アピール(笑)を行わず、

みなさんのおかげで静かに階段をあがっていけた事。

ひいては工房、釣行環境などの見直しもできて製作者自身も改めて、

”ガチ釣行”を始められた事が大きな糧となりました。

本当に欲しい”事”は人に公言しすぎて

 ”望みが薄れてしまわない” 事が肝心。

 それをハンドメイドプラグ製作で体現できたのかとも感じます。

 まだまだ本物の”楽しさ”を求めて活動を進めてゆきたいと思います。

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