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atrie Waterblood

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Guidance to Kill ?

​導いて殺す!? 殺すために導く???

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​ウッド製のハンドメイドプラグを作ったことのある方じゃなくても、

​想像するのは容易だと思います。

​木目に沿って切り込んだり強度を保つために踏み込んではいけない領域、部位。

見た目で分かるほどに ”木の節目” なんてものはその部位自体が繊維が密集してあきらかに”比重”も違います。

様々な失敗や経験をしなければ思い通りの動きや形を形成できないのは

ハンドメイドでプラグを作るうえでの”醍醐味”でもあると言えます。

簡単そうに見えて実は奥が深すぎるバルサウッドは、

均一な繊維の中に厳密なところ、繊維の中に大量の空気と水分が含まれています。

ガチで取り組んでいる交流のあるビルダーさんの中には、

そこまで考えなくても大概はウェイトバランスでなんとかできるでしょ。

と提言してくれる方もいます。

​それはそれで昔からあるビンテージプラグでも同じ事がいえるので否定する必要もありません。

ここで言うところ、「ハンドメイドプラグ教室?」とも取れる書き出しですがw

”重さ”という要素がプラグにある以上その体積、形状によって

水の中に抵抗が生まれます。

それはシンプルな楕円形のプラグでもボディの姿勢を保つためのウェイトがあれば

水の中をプラグが通る際に硬いボディの周囲を水流が抜けて行きます。

深い彫りこみ、複雑な形状をもってしてもボディが進行する方向性はでるものの、

結果的に大概のプラグの後ろにできる、泳ぎの軌跡のような波動の乱れは水圧で収束して消えていきます。

水、ここではあえて”水圧”と呼びましょう

その水圧はラインを通して”引き心地”、水面上では”水絡み”とも表現され

水中を抜けていくプラグ、水を押すプラグと個人的には判別もできます。

ここまでの”前置き”で、ついつい普段の生活にも結びつけてしまう

妄想話がこのコラムの本題となります。

空気、水、大地があってその上に生活する生物には、

水中の魚同様に生存競争があり、その形は陸上で生きている者ならではの複雑さがあり、

脳の小さな生き物は何か別の生物に依存したり、自然に、無意識、環境によって

 

共存関係を結んでいたりします。

当然のように命を脅かされる事のない人間の社会、こと日本においては”平和ボケ”と表現されるくらい、

その活動形態は”経済活動”に依存しその力の形態に資本主義とい”大木の柱”のようなものが出来上がっています。

その柱を登るかどうかというのはひとりひとり個人の自由であり、

登り詰めた人間、もしくは登っている最中の人間はその位置から滑落したりその景色を見ながら味わえる、

独特の空気を、生物に必ずといっていいほど訪れる”死”によって奪われる事を最も恐れています。

                      (ちなみに私はガチの高所恐怖症w)

じゃぁ登らないようすれば恐怖しないのか?死は訪れないのかというと、

そうでもないのが生物としての”宿命”。

登らない人間は、先の大木の柱のまわりに無尽蔵に広がる、登らない”生物達”の存在によって、

受けざるを得ない”毒素”をまず敵として捉えます。

どこの誰でも。登っている人でも。頂点まで登った人間でも。

とくに登る事、登れる事を知らない人ほどその敵を自分で大きくしてしまっています。

絶対に回避できない。必ず心前に現れるその毒素、敵とは、

「ストレス」と呼ばれる、他の固体、生物には正確に理解できない得体の知れないものです。

ストレスというもの自体、人間が創造した言葉なので、

それがどうゆうものなのか、些細な”もの”から自分の体を破壊するほどの”敵”なのか?

捉え方によって固体それぞれに対処法は異なるところですが、

受け続けなければならない”宿命”とまで言えるものなので

何をもって、何を考えて、最終的には人間、1固体として

”そいつ”をどうやって相手にするのか?

中には”そんなものある?”と鈍感なようでいて遺伝子上優れている人もいますがw、

目の前に捉えてしまったら最後、

”そいつ”とは勝負するしか道はないのです。

”逃げる”とどんな事が起こるか?というのは人それぞれで表現しきれませんが

 

良い事は少ないと思いますし、

完全に殺しきる方法も限られていて、次から次へと湧いてくるのです。

大抵の人の場合、うまく導いて相殺してるのがほとんどです。

どんな形であれ、導いて。できれば”殺しきる”。

理想論ばかり言って逃げるのは本当に醜い事だと思いますし、

戦う以上、スマートに戦えれば本当の意味でのカッコよさもあっていいですよね。

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ここはハンドメイドプラグ工房のホームページなので、

お話をプラグに戻します。

学生さんから会社員さん。お店や会社を経営している社長さんまで、

みなさんが眠っているときでも私はプラグを削っていたりします。

そうすると木目に一刀入れる瞬間に感じる刃先の感覚が大きく、いや、

異常に敏感になったりします。

それは眠くなっているのか、はたまた集中力が増しているのかどうかはわかりませんが、

わかりやすいところでは、

逆目に刃が入れば形を成してきているプラグ自体が嫌がります。

順目に刃が入れば綺麗な面で次の工程まで気をつかって楽にサンディングさせてくれます。(笑)

 

そんな作業を何度も繰り返して形作られるのが”n”sプラグなんですが、

水中の水の受け方を意識せずにはいられません。

かっこよくいうと、クリエイターのはしくれとしても、

そこに感じるものがあれば、

別のウッドブランクスを起こしてでも具現化したくなる・・・・

繰り返す削りだし、バランス計算、コーティングやその後の工程まで、

先読みを行いながらハンドメイドプラグを作り続けてきて、

プラグが進行方向から受ける水圧というのは何か?

なにげなく”ストレス”という言葉が「符合」したときから

このコラムは長くPCに書きかけで保存され”年”をまたいでしまいました。

どのように、どこから水圧がかかり、

それをどのように受け止めてどのように巻き込んで相殺し、

自らの”泳ぎ”に生かすのか・・・・。

このコラムをじっくり読んでいただけた方、

昔からこの「プラグ馬鹿」をご存知の方にはもう何も言う事はないと思いますが、

無粋ながら、簡素に。

 プラグの泳ぎは生きている魚の泳ぎではなく、

         人間が陸上で”泳いでいる”様子を体現しているものでもあり、

   道具としてその人に選ばれた時点であなたに新たな体験を探す、

 

   似たもの同士のパートナーであるということ。

 既存のプラグにもそんなプラグを探すことは可能です。

 プラグへの想いや釣果の期待はあれど、

 それを、魚釣りのプロ や ユーチューバー(笑)に

 まかせておいて良いわけがない。

 同じプラグを持っていても、

 画面ごしに見る”それ”はあなたの”糧”とはなっていないという事実。

                 (かて)

 どうかこのHPに訪れた方だけでも、御周知下さい。

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